褒め言葉をいくつ思い浮かべることができますか?
子育てや保育の現場で最も多く使われているのが、
【上手】
という言葉ではないでしょうか。
そこに注目して褒める場面を観察してみると、子どもは喜び、大人自身がよく言われてきたことでもあり無意識に自然と出てくる言葉であるように感じます。
「ほめる」は「評価する」ことです。
「ほめる」とは「あなた(相手)」が主語になる声かけをいいます。
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しかし、「上手にできたね!」と、評価の言葉ばかり掛けられて育つと、自分と他人に対しても上手いか下手か、出来るか出来ないかが大きな判断基準として養われていくことがあるようです。
実際にそういう環境にいた子どもの育ちを思い返すと、
- 失敗を恐れて、挑戦することへ慎重になる
- 様々な場面で「上手?」と自ら聞かないと安心できない
- 評価ばかり気になり、自信や意欲が持てない
- 他人に対して評価的な見方をする(どっちが上かなど)
などの様子が見られることがありました。
そこで、
結果の評価 から
過程や行動を認める 言葉掛けへのシフトをおすすめします。
褒める ほかに 認める ことがよりよい育ちに影響をします。
「上手」を手放す。
そして、子どもの行動を言葉にすることから始めましょう。
「○色で描いたんだね」「最後まで片付けしたね」「頑張ったね」
「嬉しいな」「素敵だと思う」など、自分の感情を伝えるのもいいですね。
評価されなくても、見ててくれた、分かってくれたと感じられるだけでも充分なのです。
即効性はあまり感じられないかもしれません。
植物が、種を植えて、水をあげてもすぐに芽を出さないことと同じように、焦らず信じて待つことも大切なのではないでしょうか。
子どもと関わる機会のある方は、「上手」を一日使わない日を過ごしてみてください。私たち大人の方が、何か気付きがあるかもしれません。
子どもたちには、他人の人生を歩くのではなく、自分で自分にオッケーを出せる人生を歩んでほしいと思っています。
読んで頂き、ありがとうございます。